放射線部の人材育成について
放射線部診療はCT、MR、PET装置を基盤に3次元の画像診断および機能診断へと向かっています。放射線治療はこれら医用画像を活用しミリ単位の高精度放射線治療が主流となりつつあります。また救急医療では24時間体制ですべてのモダリティが機能するバックアップ体制を求めています。これら急激に変化する時代は、進化する医療機器と組織に対して、さらにスピードと質・安全を重視するようになってきました。
我われ診療放射線技師は、これら時代の要求に合致するシステム作りを「患者の便益を担保した質・安全の確保」を掲げ、日々努力しております。さらに最先端の放射線診療を提供するためには、先進医療機器が不可欠であり、現在、積極的な整備と充実を図っています。
一方、「医療の質・安全」は最新機器だけではなく人材の質を求めています。これらを受け診療放射線技師の人材育成は、卒後教育と専門教育に分けて方向性を示しています。卒後教育は3年間の基礎教育と2年間の専門基礎教育の計5ヶ年をかけて育成しています。6年目からはリカレント教育を中心とし、大学、大学院を活用した専門教育に移行するプログラムとなっています。
質の一環である医療サービスについては、放射線部において毎年12月に「患者サービスのアンケート調査」を実施しています。この定点観測の結果から伝わる患者さんの生の声は、我われの接遇や検査時間の短縮、環境整備、再教育に大いに役立ち改善の推進役となっています。
今後とも附属病院のチーム医療の一員として質・安全を重視した放射線診療を目指し努力していく所存です。
放射線部内の管理部門、委員会、懇話会、勉強会
管理部門
- 放射線管理(法規・被ばく管理)
- 危機管理(災害対応)
- ビギナー育成(臨床実習、新人研修、5S活動)
- エキスパート養成(人材育成、症例検討)
- DX開発(情報システム管理、DXの推進)
- 情報発信(院内外への情報発信、インフラ整備)
- 総務・企画(業務管理、会議運営)
- 学術・研究(研究支援、学術交流)
- 治験・臨床試験(治験・臨床研究の管理)
- 安全管理(医療安全、感染対策)
部外の委員会・会議
- 医療安全管理委員会
- リスクマネージャー代表者会議
- 感染対策業務&ICT委員会
- 労働安全衛生委員会
ワーキンググループ;WG
- RIS&PACS-WG
- 5S活動WG
- ISO9001部内WG
グループ会議
- 各グループ業務会議 (診療業務・行動計画の審議と報告)
- 各グループ/部門QA委員会(インシデント対応や運用改善の会議)
- 放射線治療品質管理委員会(病院規定)
受付・インフォメーション
- 受付(患者受付・会計等の窓口業務)
- インフォメーション(職員間の窓口業務、事務業務)
定例勉強会・講演会
- 木曜会(部内勉強会)木曜日 7:45~ 8:15
- 各グループ症例検討会,写損検討会等 17:15~18:00
- 放射線治療カンファレンス 月曜日 16:00~17:00,火曜日16:30~17:30
- 部内講演会,学会発表予演会(不定期) 17:15~18:30