Q&A

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X線撮影検査部門 Q&A

Q1:何回も撮影して被ばくは大丈夫ですか?

A1:通常の撮影による被ばくは身体的な影響を与える量よりもかなり少なく、問題はありません。医師が必要と判断した検査ですので、被ばくよりも検査を受けることで病気の診断や治療につながる情報を得られるというメリットの方が大きいと言えます。また、撮影の線量は撮影部位や患者さんの体格により必要最低限の量に調整されています。

Q2:妊娠中に検査しても胎児に影響はありませんか?

A2:あらかじめ妊娠がわかっている場合は医師や担当技師にご相談ください。腹部を防護した撮影をしたり、どうしても不安があれば検査の時期を変更したりして対応します。

Q3:服装はどんなものがいいですか?

A3:撮影する範囲に金属(アクセサリー、補聴器、入れ歯等)、ボタン、湿布などがあれば外していただきます。また、厚い生地やプリント等のある服は必要に応じて検査着に着替えをお願いしています。ワイヤーの入っていないブラトップでも締め付けによる皮膚のしわやカップなどが写り込む可能性があるので外して撮影をお願いしています。

Q4:撮影によって息止めの合図が異なるのはなぜですか?

A4:胸部撮影では、肺の容量をできるだけ大きくして、肺全体がよく見えるように息を吸って撮影を行います。腹部撮影では、息を吐いて止めることで横隔膜を上昇させ、腹部が広くみえるように撮影します。このように、撮影部位ごとに最適な息止めの合図を行っています。

Q5:右手が痛いのに左手も撮影するのはなぜですか?

A5:症状によっては左右を比較するために、痛みのない部位を撮影することがあります。また、手術や治療前には全身状態を確認するため、治療には関係ないのではないか?と感じる撮影を行うことがあります。検査内容は医師が治療に必要だと判断してオーダーしておりますが、撮影部位に疑問がありましたら、医師または担当技師にご相談ください。

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血管撮影部門 Q&A

Q1:血管造影検査とは?

A1:直接動脈に入れた細い管(カテーテル)を目的の血管まで進め、そこからお薬(造影剤)を流して撮影します。この撮影により詳細な血液の循環状態や臓器の支配血管,腫瘍の栄養血管などを見きわめることができます。また、現在では腫瘍に対する治療や狭窄した血管を広げたり、動脈瘤など弱くなった血管の修復などの治療も外科的手術に代わって行われています。

Q2:痛みを伴う検査ですか?

A2:最初、局部麻酔を施行するときに痛みを感じますが、検査中カテーテルを操作されている時は、痛みは感じません。造影剤を使用している間は、少し熱い感じがあるかもしれません。
また、カテーテルを抜去した後に、止血の為に強く圧迫している時は麻酔が切れてくるため、多少痛みを感じることがあるかもしれません

Q3:血管造影室で治療できる頭部の病気にはどんな病気・治療がありますか?

A3:血管造影室で行われている主な病気・治療として ・脳動脈瘤のコイル塞栓術 ・急性期脳梗塞に対する血栓溶解術・血栓除去術 ・動静脈奇形の塞栓術、動静脈痩の塞栓術 ・脳腫瘍血管に対する術前血管塞栓術 ・頸動脈狭窄症の血管拡張術 などがあります。すべての病院では行われていませんので、詳しくは掛かりつけの病院にお問い合わせください。

Q4:血管造影室で治療できる心臓・大血管の病気にはどんな病気・治療がありますか?

A4:血管造影室で行われている主な病気・治療として ・心筋梗塞に対する冠動脈血管形成術/血栓吸引術/血栓溶解術 ・不整脈に対する心筋焼却術(アブレーション) ・弁狭窄による弁拡張術 ・動脈管開存症に対する塞栓術 ・バルーン心房中隔裂開術・腹部動脈瘤に対するステントグラフト内挿術 ・四肢血管狭窄に対する血管拡張術 その他ペースメーカの留置や静脈血栓症IVCフィルタ留置 などがあります。すべての病院では行われていませんので、詳しくは掛かりつけの病院にお問い合わせください。

Q5:血管造影室で治療できる腹部の病気にはどんな病気・治療がありますか?

A5:血管造影室で行われている主な病気・治療として

  • 腫瘍に対する選択的化学療法・血管塞栓術
  • 出血に対する塞栓術
  • 腫瘍に対する経皮的ラジオ波焼却術/経皮的エタノール注入療法
  • 血管狭窄に対する拡張術(動脈、静脈)

などがあります。

Q6:血管内手術ってどんな手術ですか?

A6:エックス線透視や超音波像、CTを見ながら直接動脈に入れた細い管(カテーテル)を目的の血管まで進め、狭窄した血管を広げたり、動脈瘤などのコイル塞栓や弱くなった血管の修復など、外科的手術に代わって行われる治療です。外科的手術に比べ身体にあたえる負担が少なく、病気の場所だけを正確に治療でき、入院期間も短縮できるなど優れた特徴を持っています。
また血管内手術は、「IVR:Interventional Radiology」、「血管内治療」、「低侵襲治療」、「画像支援治療」などとほぼ同義語として使われています。

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X線CT検査部門 Q&A

Q1:検査時間はどの位かかりますか?

A1:単純か造影によって変わりますが、10~20分程度です。

Q2:検査着に着替える必要はありますか?

A2:撮影部位に金属(下着の金具やファスナーなど)がある場合や、造影CT検査においては注射の関係で外来患者さんには着替えをお願いしています。また、頭頸部の検査の時には、ヘアピン・ネックレス・ピアス・入れ歯などを事前に外しておいていただけると検査がスムーズにできます。

Q3:食事や薬を飲んで行っても構いませんか?

A3:単純CT検査には絶食は必要ありません。また造影CT検査においては、予約が午前中であれば朝食を、午後であれば昼食を絶食としてください。また、飲み物に関しては水やお茶などは飲んでいただいて構いません。

Q4:被ばくについて心配です。

A4:当院のCT検査による被ばくは、患者さんの体格や検査部位によって調整されています。心配する必要はありません。

Q5:造影剤を使うのが心配です。

A5:以前にCT用造影剤を使用した時にじんましんや副作用が出たことのある方は、造影CT検査ができないことがあります。また治療中のぜんそくがある方についても、副作用の発生率が通常よりも高いことが知られていますので、別途過敏症同意書が必要です。また、ビグアナイド系糖尿病薬を服用されている場合には、一時的に糖尿病薬の休薬が必要です。

Q6:ペースメーカを植え込んでいますが、問題ありませんか?

A6:検査部位に含まれていなければ問題ありませんが、除細動機能のあるICDやCRTD、一部のペースメーカ(メドトロニック社製Insync8040)については、本体にX線を照射することで、誤作動やリセットが生じることが知られています。一時的に機能を制限し、検査前後にチェックする場合があります。検査時に機種確認のためにペースメーカ手帳を必ずご持参ください。機種が確認できない場合は検査できない場合もあります。

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透視(造影)検査部門 Q&A

Q1:検査時間はどのくらいかかりますか?

A1:検査の内容にもよりますが、15~60分くらいです。

Q2:食事や薬を飲んで行っても構いませんか?

A2:検査予約時の指示に従ってください。

Q3:検査着に着替える必要はありますか?

A3:撮影部位に金属(下着の金具やファスナーなど)がある場合や、外来患者さんには着替えをお願いしています。また、頭頸部の検査の時には、ヘアピン・ネックレス・ピアス・入れ歯などを事前に外しておいていただけると検査がスムーズにできます。

Q4:検査時に局所麻酔を使用しますか?

A4:検査内容にもよりますが、針を刺したりチューブを入れたりする時には局所麻酔を行うことがあります。

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MR検査部門 Q&A

Q1:MRとMRIは違う検査ですか?

A1:MRはMagnetic Resonance(磁気共鳴)で、MRIはその後ろにImaging(診断装置)がついたものであり、同じ意味を表します。本院ではRI検査(核医学検査)と混同しないように、MRという名称にしています。

Q2:MRはどのような検査ですか?

A2:検査前に、安全確認のために問診を行います。そして検査部位に応じた撮影用の機具(コイル)を装着し、トンネルのような中に入り、きれいな画像のために安静を保ちます。検査中は大きな音がします。また、呼吸を止めたり、造影剤を使用したりすることがあります。検査時間は15~40分程度かかり、部位や内容によって変わります。

Q3:服装はどうしたらよいですか?

A3:金属などの持ち込みを防止し、安全に検査をするために、検査用の衣類に着替えていただきます。下着はつけたままですが、金属などがついているものは脱いでいただきます。

Q4:造影剤って何ですか?

A4:病変をよりわかりやすくしたり、血流の評価をしたりするお薬です。主に静脈から注射しますが、服用するものもあります。しかし副作用として、くしゃみ、かゆみ、吐き気、発赤などが発生することがあります。また、きわめて稀に血圧低下や呼吸困難がおきることがありますが、このような副作用に対して、万全な医療安全体制を整えています。

Q5:検査が受けられないことがあると聞きましたが、どのようなときですか?

A5:MRは非常に強い磁石を用いているので、心臓ペースメーカ、人工内耳を体内に留置されている方は原則、検査を受けられません。また、他の金属類のために、検査が行えないことがあります。他に、狭いトンネルのようなところに入りますので、閉所恐怖症の方は検査ができないことがあります。造影剤のアレルギーがある方は、造影剤を使うことができません。

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RI検査部門 Q&A

Q1:核医学検査はどんな検査なのですか?

A1:放射線を放出するアイソトープを含んだ薬(放射性医薬品)を使ってガンマカメラ又はPETなどの装置を用いて体内の状態を調べる検査です。

Q2:放射線医薬品とはどんな薬ですか?

A2:放射性医薬品は、体の外からは見えない病気の場所や臓器の状態を、放射線という信号を出して知らせてくれる薬です。

Q3:核医学検査はどのような手順で行われますか?

A3:基本的には検査の予約→検査に必要な準備→検査の実施→検査結果のお知らせの順で行われます。
検査によっては目的臓器に集まるまで1~3時間待っていただいたり、日を開けてお越しいただいたり、朝の絶食等の制限があります。

Q4:検査時間はどのくらいかかりますか?

A4:検査によって撮像時間は変わりますが、専用ベッドに寝ていただいて数分から数時間かかります。

Q5:服装はどうしたらいいですか?

A5:なるべく金属の付いていない服を着てお越しください。

Q6:核医学検査で副作用はありませんか?

A6:放射性医薬品による副作用はごくまれで最近の5年間の調査で10万人あたりに1.3~2.7人と非常に少ないのが特徴です。また投与されるアイソトープの種類や量は、国際放射線防護委員会の詳細な検討に基づいて、患者さんの利益ができるだけ大きくなるように決められています。

Q7:PET/CT検査とはどのような検査ですか?

A7:PET/CT検査とは陽電子(ポジトロン)断層撮影法(PET)とCT検査を組み合わせた検査のことです。
陽電子(ポジトロン)断層撮影法(PET)とは、陽電子と呼ばれる放射線の特殊な性質を利用して、体の中でのエネルギーの使い方、血液の流れ等を調べる検査法です。同時にCTを撮影することで解剖学的な位置も把握できるためより詳細な診断が可能となります。

Q8:PET/CT検査の注意事項はありますか?

A8:検査前の食事制限等があります。

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放射線治療部門 Q&A

Q1:放射線を体にあてても大丈夫でしょうか?

A1:放射線は恐ろしいものという間違ったイメージを持たれている場合がありますが、放射線は正しく使えば最小限の副作用で病気の治療に大きな効果をあげることができます。
放射線治療を受けられる前にスタッフから十分な説明をお聞きいただき正しい知識を持って治療にのぞみましょう。

Q2:放射線治療を受けた場合に、家族や周りの人へ放射線があたったりしませんか?

A2:放射線治療には大きく分けて体の外から放射線をあてる外部照射と、体の中に放射線のでる物質を入れて、体の中から放射線をあてる内部照射があります。ほとんどの場合は外部照射を受けることになります。その場合、治療室内で患者さんを照射し、付添の方は部屋の外に出ていただく必要があります。照射のあとに治療を受けた患者さんから放射線が出るようなことはありませんので、ご家族の方や周りの方と接しても放射線がおよぶことはありません。内部照射においても一時的に体の内部に挿入しますが、照射が終われば体の中には残りません。小線源を体内に留置する治療法の場合には微量の放射線が出る場合がありますが当院では現在おこなっておりません。

Q3:放射線治療は毎日する必要があるのですか。どのくらい時間がかかるのですか?

A3:放射線治療の回数は1日で終わる場合から約40回(3月程度)を要する場合など対象部位や治療法によって大きく異なります。効果を得るために必要な治療回数を受けていただきます。検査や治療計画、治療法については、診察の際に治療専門の医師から説明があります。
治療時間は約10分程度から約1時間(定位照射約40分、IMRT約20分)必要な場合もあります。治療中は正確に体の位置を合わせ、動かないように固定した状態で照射をおこないます。体に放射線があたっても痛みを感じることはありません。なお、もともと病気の痛みがある場合にはあらかじめ医師、看護師、技師等のスタッフに申し出てください。

Q4:放射線治療の副作用にはどのようなものがありますか

A4:放射線治療の副作用には全身的なものと局所的なものがあります。
全身的なものでは、個人差があり放射線をあて始めてしばらくすると少し体が疲れやすくなることや、場合により貧血気味になることもあります。
局所的なものでは、日焼けのように赤くなったり、かさついたりする場合があります。放射線は治療計画によって精密に決められ、治療装置も非常に精度の高いものであり必要な範囲以外には放射線は照射されません。したがってそれ以外の場所に副作用がでることはありません。頭に照射していない場合に、髪の毛が抜けたりすることはありませんのでご安心ください。
副作用は放射線をあてる位置や方向、範囲によって異なりますが、担当医師が治療前に説明し、治療中も診察をおこないながら進めていきますので、ご安心ください。

A5 :放射線治療装置や計画装置は精度よく治療ができるように管理されているのですか?

Q5 :放射線治療に関連する装置は非常に複雑で、日々の照射が正確に実施できるようにする必要があります。京大病院では、多くの高精度装置を有しており、専門の知識を持ったスタッフが品質管理や精度管理をおこなっております。毎朝の点検や、装置導入時には念入りな精度確認、業者による定期点検等により安全に治療ができるような体制を維持しています。
すべての方の治療を開始するまでの間、一人ひとりの治療の準備を確実におこない安全性を確保しています。
治療が開始したあとも、ごくまれに装置の故障が発生する場合もあります。多少お待ちいただく場合がありますが、安全確認のためご了承ください。
装置に関することや不安がありましたら遠慮なくスタッフにお尋ねください

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